施工管を理技士とは、建設現場での施工管理や工事監理を担当する技術者のことです。建築現場や土木現場での品質管理、安全管理、進捗管理、予算管理、図面の確認・検査、施工業者との折衝などを行い、工事の円滑な進行と品質確保をします。
施工管理技士ができること
建築や土木工事の現場での施工管理、
品質管理、安全管理、予算管理、進捗管理、図面の確認・検査、施工業者との折衝などが挙げられます。
実務以外では、施工管理技士がいること自体が、企業にとって価値があります。
建設工事の入札要件として、〇〇の施工管理技士を〇名配置、という規定があります。
公共工事を例にすると、経営事項審査というものがあります。審査項目が設けられ、その中で登録した技術者のうち、1級施工管理技士:4点というように評価されます。
点数が高ければ入札に有利になるため、企業としては施工管理技士を揃える必要があります。
雇われる側としては、待遇面に反映されることでしょう。
施工管理技士を目指すメリット
建設業界で需要が高く、将来性がある職種であることや、技術力や経験年数に応じた高収入が期待できることが挙げられます。
2025年問題をご存じですか?
団塊の世代が定年を迎えることで、働き手が急速に減っていきます。
2020年時点で建設業の56%が人手不足と言われています。その後も人手不足の高止まりが続く見込みです。
https://www.pasona.co.jp/clients/service/column/js/knowhow-labor_shortage/
社会的な背景から、需要に対して働き手が少なく、ニーズが高い職種です。
その中の有資格者として、働き口が増えるだけでなく、給与面の見返りが期待できます。
働き口の例としては、建築や土木工事の現場での施工管理、品質管理、安全管理、予算管理、進捗管理、図面の確認・検査、施工業者との折衝などが求められる建設業界全般です。
施工管理技士の就職口としては、建設会社や建設コンサルタント、建設プロジェクトマネジメント会社などが挙げられます。
施工管理技士の給与は、業界や経験年数、地域によって異なりますが、一般的には年収500万円前後からスタートし、経験を積むごとに高収入が期待できます。
資格を取得するには?
そんな施工管理技士ですが、資格が複数あります。
資格の種類
施工管理技士試験は、建設業法第27条に基づき国土交通大臣指定機関が実施する国家試験です。
国土交通省のwebサイトに記載されている資格の種類は7種類。
それぞれ1級、2級と別れています。
さらに令和3年度から新たに「技士補」が追加されました。
検定試験は一次と二次に別れ、
一次検定の合格者を「技士補」、一次と二次の両方の合格者に「技士」の称号が付与されます。
検定種目 | 指定試験機関 |
---|---|
土木施工管理 (1級・2級) | (一財)全国建設研修センター |
建築施工管理 (1級・2級) | (一財)建設業振興基金 |
電気工事施工管理 (1級・2級) | (一財)建設業振興基金 |
管工事施工管理 (1級・2級) | (一財)全国建設研修センター |
造園施工管理 (1級・2級) | (一財)全国建設研修センター |
建設機械施工管理 (1級・2級*) | (一社)日本建設機械施工協会 |
電気通信工事施工管理 (1級・2級) | (一財)全国建設研修センター |
受験要件
2級第一次検定の要件は「試験実施年度において満17歳以上となる方」(2級級 建築施工管理技術検定の例)です。
そのほかは、数年の実務経験が必要です。
受験の流れ
複数ありますので、各試験の要綱に従ってください、なのですが、大まかには次の流れです。
一般的な試験申込と変わりません。
- 施工管理技士試験の申し込み(願書購入 or ネット申込)
- 施工管理技士試験の受験
- 合格後、必要な書類を提出して施工管理技士の登録
施工管理技士の勉強方法
最後に、そんな施工管理技士の資格の勉強方法について、
関連書籍をご紹介したいと思います。